Prof. Dr. Larry AdamsAcademic, Author & Researcher

SERIES IV — DEPRESSION, DESPAIR, LOSS AND HOPE

BOOK 20

暗闇のあとにある希望

Hope After Darkness

心理学、悲嘆、レジリエンス、信仰、そしてキリストにある新しい明日

著者:Prof. Dr. Larry Adams

献辞

この本を、人生の暗闇の中で、

「もう明日は来ないのではないか」

「この痛みは永遠に続くのではないか」

「私はどうして生きていけばよいのだろう」

と静かに問い続けているすべての人に捧げます。

愛する人を失った人へ。

夢を失った人へ。

仕事を失った人へ。

健康を失った人へ。

家庭の平和を失った人へ。

信頼を失った人へ。

そして、自分自身を見失ったように感じている人へ。

暗闇は、あなたの人生のすべてではありません。

夜があるからこそ、朝の光を待つという行為があります。

そしてキリスト教信仰において希望とは、単なる楽観主義ではありません。

希望とは、

「神がまだ私を見捨ててはいない」

という信頼です。

はじめに

暗闇の中にいる人へ

人生には、誰にでも明るい季節があります。

しかし同時に、誰もが避けることのできない暗闇の季節も経験します。

病気。

死別。

失業。

経済的困難。

離婚。

裏切り。

孤独。

失敗。

拒絶。

トラウマ。

罪悪感。

夢の崩壊。

そして、自分が信じていた未来が突然消えてしまう経験。

そうした出来事の後、人はしばしば「希望」という言葉そのものに距離を感じるようになります。

「希望を持ちなさい」と言われても、

「簡単に言わないでほしい」

と思うことがあります。

それは自然な反応です。

本当に苦しんでいる人に対して、安易な楽観論を押しつけることは、苦しみを理解していないことになり得ます。

本書は、「すぐに元気になりましょう」と言う本ではありません。

むしろ、

暗闇の中にいる人が、暗闇を否定することなく、その中で再び生きる意味と希望を見いだしていく道

について考える本です。

心理学は、人間が喪失、ストレス、トラウマ、悲嘆、抑うつ状態などにどのように反応するのかを理解するための重要な知識を提供します。

世界保健機関(WHO)は、精神的健康を単に病気がない状態ではなく、人生のストレスに対処し、自分の能力を発揮し、学び、働き、社会に貢献できる精神的ウェルビーイングとして捉えています。また、精神的健康は個人だけでなく、家族、地域社会、社会構造など複数の要因によって影響を受けるとしています。

一方、キリスト教信仰は、人間の苦しみを神からの見捨てられた証拠としてではなく、神との関係の中で理解し直す道を提供します。

詩篇の作者は泣きました。

ヨブは叫びました。

エレミヤは嘆きました。

弟子たちは恐れました。

そして、イエス・キリストご自身も涙を流されました。

だから、泣いていることは信仰の失敗ではありません。

苦しんでいることは、神から遠いことを必ずしも意味しません。

そして希望を失ったように感じることも、あなたが神に見捨てられたことを意味しません。

第1章

暗闇とは何か

暗闇という言葉には、心理的な意味と霊的な意味があります。

心理学的には、暗闇とは、将来を肯定的に予測する能力が弱まり、現在の苦痛が未来にも続くように感じられる状態として理解できます。

人は苦しい出来事を経験すると、

「これからもずっとこうだ」

「何をしても意味がない」

「誰も私を理解してくれない」

という考えを持つことがあります。

しかし、感情は現実そのものではありません。

苦しみの中では、現在の感情が未来全体を代表しているように感じられることがあります。

心理学では、こうした認知の偏りを理解することが重要です(Beck, 1976)。

しかし、だからといって苦しんでいる人に、

「それはあなたの考え方が間違っているだけです」

と言ってはいけません。

苦痛には現実的な原因がある場合があります。

だからこそ、まず苦しみを認める必要があります。

第2章

希望とは何か

希望とは、単なる「きっと良くなる」という期待ではありません。

希望とは、

「今は分からなくても、未来には現在とは異なる可能性がある」

という心理的・霊的な方向性です。

Snyder(2002)の希望理論では、希望は目標に向かう道筋を見つけることと、その道筋を歩むための主体的な動機づけの双方に関連すると考えられています。

つまり希望には、

  1. 目標があること
  2. そこへ向かう道を考えられること
  3. その道を歩む力を持とうとすること

が関係します。

しかし、キリスト教的希望はさらに深いものです。

クリスチャンにとって希望の最終的根拠は、自分自身の強さではありません。

希望の根拠は神です。

ローマ人への手紙5章3–5節は、苦難、忍耐、練達、希望という流れを語っています。

これは、

「苦難は楽しい」

という意味ではありません。

むしろ、

苦難の中でも神との関係が失われない

という希望です。

第3章

心理学的立場――本書の基本的理解

本書の心理学的立場は、以下の原則に基づきます。

第一に、悲しみは病気とは限らない

喪失に対する悲嘆は、人間の自然な心理反応です。

APAは、悲嘆を大切な喪失、とりわけ愛する人の死後に生じる苦痛として説明し、悲嘆の表れ方には個人差があるとしています。

第二に、人は回復する能力を持つ

レジリエンスとは、困難な経験の後に適応していく心理的過程です。

APAは、レジリエンスに関係する資源として、世界との関わり方、社会的資源、対処方法などを挙げ、レジリエンスに関係する技能は培うことができると説明しています。

第三に、回復は「忘れること」ではない

愛する人を失った後、

「もう忘れなければならない」

と思う必要はありません。

人は故人との記憶を保ちながら、新しい生活を形成することができます。

第四に、希望は現実逃避ではない

希望とは問題を否定することではありません。

問題を見つめながら、それでも未来の可能性を認めることです。

第五に、信仰と専門的支援は対立しない

祈りは大切です。

教会も大切です。

聖書も大切です。

しかし、心理療法、精神科医療、カウンセリングなどが必要な人に対して、

「祈れば十分」

と言うべきではありません。

WHOは、精神健康上の問題には有効な心理学的治療や必要に応じた医療的支援が存在するとしています。

第4章

希望と楽観主義は違う

楽観主義は、

「すべてうまくいく」

と考える傾向です。

希望は、

「すべてがうまくいく保証はない。しかし、私はこの状況の中でも次の一歩を探す」

という姿勢です。

ここには大きな違いがあります。

楽観主義は結果に焦点を当てることがあります。

希望は歩むことに焦点を当てます。

だから、

「明日すべてが解決する」

とは言えなくても、

「明日まで生きる」

ことはできます。

「人生全体を理解する」

ことができなくても、

「今日一日を過ごす」

ことはできます。

第5章

「一歩」で十分な日

苦しみが強い日は、大きな目標を立てる必要はありません。

起きる。

顔を洗う。

水を飲む。

食事をする。

薬が必要なら適切に服用する。

少し歩く。

誰かに連絡する。

窓を開ける。

祈る。

聖書を一節読む。

眠る。

これだけでも十分な日があります。

APAも、困難な状況にある人に対して、達成可能な小さな行動に焦点を当てることをレジリエンス形成の一つの方法として紹介しています。

人生が崩れているように感じるとき、

「次の十年」ではなく「次の一時間」

を考えてもよいのです。

第6章

心は傷つく

心の痛みは身体の痛みと同じように現実です。

人は失望や喪失を経験すると、

  • 胸が苦しい
  • 食欲がなくなる
  • 疲れる
  • 眠れない
  • 集中できない
  • 涙が出る
  • 不安になる
  • 怒る
  • 無気力になる

ことがあります。

悲嘆は単なる「頭の中の問題」ではありません。

身体、感情、認知、社会関係、信仰、行動など、人生全体に影響します。

第7章

涙は弱さではない

泣くことを恥じる必要はありません。

聖書には涙があります。

詩篇42篇では、

「わがたましいよ、なぜうなだれているのか」

という問いがあります。

そしてヨハネ11章35節には、

「イエスは涙を流された。」

とあります。

涙を流されたイエスは弱かったのでしょうか。

いいえ。

その涙は愛の表現でした。

だから、泣くことは信仰の欠如ではありません。

涙は、人間の心が重要なものを失ったことを表現する一つの方法なのです。

第8章

心理学的立場――悲嘆には決まった順序がない

悲嘆を、

「第一段階」

「第二段階」

「第三段階」

と機械的に考えることには注意が必要です。

APAは、悲嘆する人々が一律に固定された段階を順番に通過するわけではないと説明しています。

ある日は泣く。

次の日は普通に笑う。

その次の日には再び悲しくなる。

これは必ずしも後退ではありません。

悲嘆は波のように変化することがあります。

第9章

今日笑ったからといって、昨日の愛が消えたわけではない

悲しんでいる人が笑うと、

「私はもう悲しくないのだろうか」

と罪悪感を持つことがあります。

しかし、笑うことは故人を忘れたことではありません。

幸せな瞬間を持つことは、愛を裏切ることではありません。

むしろ、

故人から受け取った愛を、これからの人生に持ち運ぶこと

ができます。

第10章

記憶は希望になる

記憶には二つの側面があります。

最初は痛みです。

しかし時間が経つと、

「この人と出会えてよかった」

という感謝へ変化することがあります。

もちろん、すべての記憶が簡単に美しくなるわけではありません。

複雑な関係には、

愛と怒り、

感謝と後悔、

喜びと悲しみ

が同時に存在することがあります。

それも人間関係の現実です。

第11章

「忘れる」必要はない

愛する人を忘れることが回復の条件ではありません。

むしろ、

記憶を抱えながら生きられるようになること

が一つの回復の形です。

これは「過去に生きる」という意味ではありません。

過去を人生の一部として統合しながら、未来へ向かうという意味です。

第12章

継続する絆

死によって物理的な関係は変化します。

しかし心理的な絆が完全に消えるとは限りません。

故人から学んだ価値観。

故人の言葉。

故人の笑顔。

故人が教えてくれたこと。

故人が残した家族。

故人が残した奉仕。

故人が残した信仰。

これらは生きている人の中に残ります。

このような継続する絆という考え方は、死別後の適応を理解する上で重要な視点の一つです。

第13章

意味を再構築する

Neimeyer(2001)は、死別を単なる感情的苦痛だけでなく、人が自分の人生の意味体系を再構築する出来事として捉えています。

愛する人が亡くなると、

「私の人生とは何なのか」

という問いが生まれます。

「なぜこの人だったのか」

「なぜ今だったのか」

「神はなぜ許されたのか」

「これから私は何のために生きるのか」

これらの問いには、すぐに答えが出ないかもしれません。

しかし、問い続けること自体が、意味を再構築する旅になることがあります。

第14章

すべての「なぜ」に答えが必要なわけではない

クリスチャンであっても、

「なぜ神はこれを許したのですか」

という問いを持つことがあります。

聖書のヨブ記は、その問いを軽く扱っていません。

ヨブは苦しみました。

友人たちは説明しようとしました。

しかし苦しんでいる人に対して、簡単な神学的説明を与えることは、時にさらなる傷になります。

悲しんでいる人に必要なのは、説明ではなく、

共にいること

である場合があります。

第15章

神に「なぜ」と言ってもよい

詩篇には神への嘆きが数多くあります。

「なぜですか」

「いつまでですか」

「どこにおられるのですか」

という問いです。

これは信仰の反対ではありません。

神に問いかけることそのものが、神との関係の中で起きているからです。

祈りとは、いつも美しい言葉を使うことではありません。

時には、

「主よ、私は分かりません」

だけでも祈りです。

第16章

イエスは涙を流された

ヨハネ11章では、ラザロの死を前にしてイエスは涙を流されます。

ここには重要な神学的メッセージがあります。

キリスト教は人間の涙を否定しません。

イエスは復活の希望を知っていました。

それでも泣かれました。

つまり、

希望と涙は同時に存在できます。

第17章

希望があるから、涙がなくなるのではない

希望とは、

「もう泣かないこと」

ではありません。

希望とは、

泣きながらでも前へ進めること

です。

信仰とは、

「痛くない」

と言うことではありません。

信仰とは、

「痛みの中でも神と共に歩く」

ことです。

第18章

暗闇の中の神の臨在

詩篇23篇は、

「死の陰の谷」

について語ります。

注目すべきなのは、

「谷が存在しない」

とは書かれていないことです。

谷はあります。

しかし、

「あなたが私とともにおられる」

という希望があります。

これはキリスト教的希望の中心的理解の一つです。

神の約束は、人生からすべての谷を取り除くという単純な約束ではありません。

谷の中にも神が共におられるという約束です。

第19章

心理学と信仰は対立する必要がない

心理学は、

「人間の心がどのように働くのか」

を研究します。

信仰は、

「人間は誰なのか」

「なぜ生きるのか」

「苦しみの中で何を信じるのか」

という問いを扱います。

両者を混同する必要はありません。

心理学を神学に置き換える必要もありません。

神学を心理学に置き換える必要もありません。

両者は異なる問いを扱いながら、人間の回復について対話することができます。

第20章

レジリエンス――人はもう一度立ち上がれる

レジリエンスとは、「何も感じなくなること」ではありません。

レジリエンスとは、

傷ついても、適応し、学び、再び人生に関わっていく能力

です。

APAは、レジリエンスを困難な人生経験に適応する過程として説明しています。

重要なのは、

「強い人だけが回復する」

わけではないということです。

助けを求めることも強さです。

泣くこともあります。

休むこともあります。

専門家に相談することもあります。

祈ることもあります。

友人に電話することもあります。

人は一人で回復する必要はありません。

第21章

希望は関係の中で育つ

孤独は暗闇を深くすることがあります。

人間は関係の中で生きる存在だからです。

家族。

友人。

教会。

地域社会。

カウンセラー。

医師。

教師。

同僚。

支援グループ。

これらは希望を支える社会的資源になり得ます。

WHOも、社会的つながりや地域社会の強い結びつきを精神的健康を支える保護要因の一つとして挙げています。

第22章

「助けて」と言ってよい

「私は一人で大丈夫」

と言い続ける必要はありません。

助けを求めることは敗北ではありません。

むしろ、

「今の私には支援が必要です」

と認めることは自己理解です。

心理的苦痛が長期化し、日常生活に大きな支障がある場合には、心理職、医師、精神科医などの専門家に相談することが重要です。APAも、強い悲嘆が長期化して日常生活を困難にする場合には、悲嘆を専門とする心理職などへの相談を勧めています。

第23章

悲嘆とうつ病は同じではない

悲嘆と抑うつは重なる部分があります。

しかし、同一ではありません。

WHOによれば、うつ病は通常の気分変動とは異なり、抑うつ気分または興味・喜びの喪失が長期間続き、集中力低下、過度の罪悪感、低い自己評価、絶望感、睡眠・食欲の変化、死や自殺についての思考などを伴うことがあります。

そのため、

「悲しんでいるだけだから専門家は必要ない」

と決めつけてはいけません。

第24章

心理的な希望を育てる

希望を育てる方法の一つは、未来全体を一度に解決しようとしないことです。

次のような質問をしてみます。

「今日できる小さなことは何か。」

「今週、誰と話せるか。」

「何が私を少し落ち着かせるか。」

「私にとって大切な価値は何か。」

「明日まで何を守ればよいか。」

小さな質問は、小さな道を作ります。

小さな道が積み重なって、人生の道になります。

第25章

心の中の「未来の写真」を取り戻す

絶望しているとき、人は未来を想像しにくくなります。

そこで、

「三か月後に少し楽になっていたら、私は何をしているだろう」

と考えてみます。

答えは小さくて構いません。

庭に出ている。

家族と食事している。

教会に行っている。

本を読んでいる。

仕事に戻っている。

誰かを助けている。

旅行している。

笑っている。

未来を完全に知る必要はありません。

未来の可能性を一つ残すだけでよいのです。

第26章

希望のための目標

希望には方向が必要です。

目標は大きくなくてよいのです。

今日の目標

食事を一回きちんと取る。

今週の目標

一人の人と話す。

今月の目標

生活リズムを整える。

3か月の目標

何か新しい活動を始める。

1年の目標

人生における新しい役割を見つける。

目標は柔軟であってよいのです。

第27章

「失敗した日」も人生の一部

回復には後退があるかもしれません。

昨日は元気だった。

今日は泣いている。

それでも、昨日までの回復が消えたわけではありません。

回復は直線ではありません。

一歩前進。

半歩後退。

休憩。

そして再び一歩。

それでも歩いています。

第28章

記念日と暗い季節

誕生日。

命日。

クリスマス。

結婚記念日。

父の日。

母の日。

家族の行事。

こうした日は、悲嘆を強くすることがあります。

それを「後戻り」と考える必要はありません。

記憶が刺激されたのです。

その日は、

祈る。

写真を見る。

花を飾る。

家族と話す。

故人について語る。

静かに過ごす。

など、自分に合った方法を選ぶことができます。

第29章

故人の人生を受け継ぐ

愛する人が亡くなったとき、

「何を失ったか」

だけを考えることがあります。

しかし、もう一つの問いがあります。

「その人から私は何を受け取ったのか。」

価値観。

優しさ。

信仰。

勤勉さ。

ユーモア。

勇気。

奉仕。

教育。

家族への愛。

これらを自分の人生の中で生かすことは、故人の記憶を未来へ運ぶ方法になります。

第30章

希望は使命へ変わる

痛みを経験した人が、後に他人を助けることがあります。

自分が孤独だったから、孤独な人に声をかける。

自分が喪失を経験したから、喪失した人の話を聞く。

自分が絶望したから、絶望している人に希望を語る。

これは苦しみを美化することではありません。

苦しみそのものが「良かった」と言う必要はありません。

しかし、

苦しみの後に、自分の人生を誰かのために用いることは可能です。

第31章

「なぜ私なのか」から「これから何をするのか」へ

「なぜ私なのか」

という問いは自然です。

しかし、ある時点で、

「これから私は何をするのか」

という問いへ移ることがあります。

その転換は、

「過去を忘れる」

ことではありません。

過去を認めた上で未来を作ることです。

第32章

心理学的立場――認知を見直す

Beck(1976)の認知療法では、出来事そのものだけでなく、その出来事についての認知が感情や行動に影響すると考えます。

例えば、

「私は失敗した」

という事実と、

「私は完全な失敗者だ」

という解釈は同じではありません。

「私は愛する人を失った」

という事実と、

「だから私はもう愛される価値がない」

という解釈も同じではありません。

苦しみの中では、この二つが混ざることがあります。

だから心理療法では、考え方を丁寧に整理することが役立つ場合があります。

第33章

希望は現実を否定しない

希望は、

「何も問題がない」

とは言いません。

希望は、

「問題はある。しかし問題が人生のすべてではない」

と言います。

これは重要です。

借金があっても、あなたは借金そのものではありません。

病気があっても、あなたは病気そのものではありません。

失敗しても、あなたは失敗そのものではありません。

喪失しても、あなたの人生全体が喪失だけになる必要はありません。

第34章

「私は何者なのか」

喪失によって、人のアイデンティティが揺らぐことがあります。

夫を失った人。

妻を失った人。

親を失った人。

子どもを失った人。

仕事を失った人。

役割を失った人。

そのとき、

「私は誰なのか」

という問いが生まれます。

キリスト教的には、人間の価値は社会的役割だけで決まるものではありません。

創世記1章27節は、人間が神のかたちに創造されたと教えています。

つまり、

あなたの価値は、あなたが所有するものだけでは決まりません。

第35章

恵みは完璧さを要求しない

あなたが毎日強くなくてもよい。

毎日祈れなくてもよい。

毎日笑えなくてもよい。

時には怒ってもよい。

時には疲れてもよい。

時には、

「神様、私はもう限界です」

と言ってもよい。

恵みとは、

「あなたが完璧になったら神が愛してくださる」

という考えではありません。

恵みとは、

弱さの中にある人間にも神の愛が向けられている

という福音です。

第36章

「明日」を信じる

明日を信じるとは、

「明日は必ず楽しい」

と保証することではありません。

明日がどんな日になるかは分かりません。

しかし、

「明日まで生きてみよう」

と言うことはできます。

そして翌日、

「もう一日」

と言うことができます。

そうして希望は、一日ずつ積み重なります。

第37章

教会は希望の共同体になれる

教会は、悲しんでいる人に対して説教だけを提供する場所ではありません。

教会は、

一緒に泣く場所。

食事を届ける場所。

話を聞く場所。

祈る場所。

実際的な支援をする場所。

専門家につなぐ場所。

孤独な人を忘れない場所。

であるべきです。

ガラテヤ6章2節は、

「互いの重荷を負い合いなさい」

と教えています。

これは心理学的支援と矛盾しません。

むしろ共同体による支援の重要性と響き合います。

第38章

牧会者に必要なのは「答え」だけではない

牧会者はすべての質問に答えなくてもよいのです。

時には、

「私にも分かりません」

と言うことが誠実です。

そして、

「しかし、私はあなたと一緒にいます」

と言うことが、より重要な場合があります。

第39章

希望と共同体

一人で抱え込むと、問題が巨大に見えることがあります。

誰かと話すことで、

「私は一人ではない」

と感じられることがあります。

そのため、

  • 家族
  • 信頼できる友人
  • 教会
  • 支援グループ
  • カウンセラー
  • 医師
  • 心理職

とのつながりを大切にすることが重要です。

WHOも、精神的健康を支える要素として個人だけでなく家族・地域・社会的環境を重視しています。

第40章

暗闇の中でも感謝できる小さなもの

感謝とは、

「苦しみが存在しない」

と言うことではありません。

むしろ、

「苦しみの中にも一つの良いものがある」

と認めることです。

今日飲めた水。

今日見た空。

誰かの電話。

家族の声。

教会の祈り。

一杯の温かいお茶。

静かな夜。

小さな感謝は、人生全体を一度に変えなくても、今日という一日に意味を与えることがあります。

第41章

心理学的立場――意味と目的

人は意味を求める存在です。

Frankl(2006)は、極端な苦難の経験から、人間が意味を求める存在であることを論じました。

ただし、ここで重要なのは、

「あなたの苦しみには必ず神が与えた理由がある」

と安易に断定しないことです。

意味は、後から形成される場合があります。

出来事そのものが良かったのではありません。

しかし、その出来事を経験した後に、

「私はここから何を学び、何を生み出すのか」

という意味を見いだすことは可能です。

第42章

苦しみを美化しない

苦しみは苦しみです。

虐待は虐待です。

死別は死別です。

裏切りは裏切りです。

病気は病気です。

それを「神様があなたを強くするために送ったもの」と単純化してはいけません。

クリスチャンの希望は、苦しみそのものを善と呼ぶことではありません。

悪と苦しみの中でも神が働き得ると信じることです。

第43章

ローマ人への手紙8章の希望

ローマ8章は、苦難を否定していません。

むしろ苦難を知った上で、

神の愛から私たちを引き離すものは何か、

という問いを投げかけます。

ここに希望があります。

状況が変わらなくても、

神との関係を失わない

という希望です。

第44章

未来を恐れてもいい

新しい未来は、必ずしも最初から魅力的に見えるわけではありません。

特に大きな喪失の後では、

「幸せになるのが怖い」

「新しい人を愛するのが怖い」

「また失うのが怖い」

という感情が生じることがあります。

これは理解できる反応です。

希望とは、恐れが完全になくなってから歩くことではありません。

恐れを抱えながら、一歩歩くことです。

第45章

自分をケアすることは利己主義ではない

身体を休める。

食べる。

水分を取る。

睡眠を整える。

軽く運動する。

人と話す。

必要な医療を受ける。

これは「自分勝手」ではありません。

身体と心は結びついています。

WHOも、身体的健康、社会的関係、生活環境などが精神的健康と相互に関係することを示しています。

第46章

30日間の「希望の再建」

第1週――生きることを支える

1日目:水を十分に飲む。

2日目:食事を一回整える。

3日目:少し歩く。

4日目:十分に休む。

5日目:一人に連絡する。

6日目:聖書を一節読む。

7日目:一週間を振り返る。

第2週――心を整理する

8日目:「今、一番つらいこと」を書く。

9日目:「私が失ったもの」を書く。

10日目:「まだ残っているもの」を書く。

11日目:「助けてくれる人」を書く。

12日目:「私は何を恐れているのか」を書く。

13日目:「今日できること」を一つ決める。

14日目:祈る。

第3週――意味を再発見する

15日目:自分の価値観を書く。

16日目:故人から学んだことを書く。

17日目:人生で大切な人を書く。

18日目:感謝できることを3つ書く。

19日目:将来したいことを一つ書く。

20日目:誰かを助ける。

21日目:教会または信頼できる共同体とつながる。

第4週――未来へ向かう

22日目:3か月後の自分を想像する。

23日目:小さな目標を立てる。

24日目:必要な専門的支援を検討する。

25日目:新しい習慣を一つ始める。

26日目:自分を赦す。

27日目:過去に感謝する。

28日目:未来を神に委ねる。

29日目:自分自身に希望の言葉を書く。

30日目:

「私は今日まで来た。そして、明日も一歩進む。」

と声に出して言う。

第47章

専門家に相談すべきとき

次のような状態が続く場合には、心理職、医師、精神科医などの専門家に相談することが大切です。

  • 長期間、日常生活が著しく困難
  • 睡眠が大きく崩れている
  • 食事が取れない
  • 強い不安が続く
  • 強い罪悪感が続く
  • 極端な無価値感
  • 強い孤立
  • 興味や喜びがほとんどなくなる
  • 仕事や学業ができない
  • 死にたいという考えが生じる

WHOは、うつ病には有効な心理学的治療があり、必要に応じて薬物療法も用いられるとしており、専門的支援を求めることを勧めています。

第48章

自分の安全が危ういとき

もしあなた自身が、

「死にたい」

「自分を傷つけたい」

「生きる理由がない」

と感じているなら、その苦しみを一人で抱えないでください。

今すぐ、信頼できる人に、

「私は今、安全ではありません。そばにいてください」

と伝えてください。

医師、心理職、精神科医、病院、緊急医療サービスなど、利用できる専門的支援につながってください。

WHOも、自殺についての考えがある場合には、信頼できる人や医療・相談専門家に話すことを勧め、差し迫った危険がある場合には緊急サービスまたは危機支援につながるよう勧めています。

祈りは大切です。

しかし、危険な状態にあるときには、祈りと同時に人間の助けを受けてください。

助けを求めることは信仰の失敗ではありません。

第49章

暗闇は永遠ではない

夜が長く感じることがあります。

しかし、夜は夜のまま永遠に続くわけではありません。

聖書は、

「泣くことは夜の間続いても、朝には喜びの叫びがある」

という希望を詩篇30篇5節に示しています。

これは、

「明日すべてが解決する」

という約束ではありません。

しかし、

神は暗闇の中にも働くことができる

という希望です。

第50章

暗闇のあとにある希望

あなたの人生に暗闇があるとしても、

あなたの人生そのものが暗闇なのではありません。

あなたが泣いているとしても、

あなたの人生全体が涙なのではありません。

あなたが失敗したとしても、

あなた自身が失敗なのではありません。

あなたが愛する人を失ったとしても、

あなたが愛したという事実は失われません。

あなたが今希望を感じられなくても、

希望という可能性そのものが消えたとは限りません。

そして、キリスト教信仰の中心には、

死が最後の言葉ではない

という宣言があります。

十字架の後に復活がありました。

金曜日の後に日曜日がありました。

墓の後に命がありました。

悲しみの後に喜びがありました。

だからこそ、キリスト教の希望は、

「暗闇がなかった」

という希望ではありません。

それは、

暗闇を通り抜けても、神が私たちを見捨てない

という希望です。

結論

もう一度、明日へ

人生には、

「どうしてこんなことが起きたのか」

としか言えない日があります。

しかし、その問いだけで人生を終える必要はありません。

ある日、

「それでも、私は明日へ行ってみよう」

と言える日が来るかもしれません。

最初は小さな声でしょう。

「明日、起きてみよう。」

「明日、誰かに電話してみよう。」

「明日、教会へ行ってみよう。」

「明日、専門家に相談してみよう。」

「明日、もう一度祈ってみよう。」

そして、その小さな「明日」が、

新しい人生の始まりになることがあります。

著者から読者へ

親愛なる読者へ。

もしあなたがこの本を暗闇の中で読んでいるなら、私はあなたに一つだけ伝えたいと思います。

あなたの現在の痛みだけで、あなたの未来を決めないでください。

今日の感情は本物です。

しかし、今日の感情が未来のすべてとは限りません。

あなたは今、疲れているかもしれません。

あなたは泣いているかもしれません。

あなたは愛する人を失ったかもしれません。

あなたは夢を失ったかもしれません。

あなたは自分自身を失ったように感じているかもしれません。

それでも、

あなたの物語はまだ終わっていません。

心理学は、人間には適応する力があることを教えています。

社会的支援は、人間が一人で生きる必要がないことを教えています。

聖書は、神が苦しむ人のそばにおられることを繰り返し語っています。

そして福音は、

十字架の後には復活がある

と宣言します。

だから、

今日は一歩でいい。

明日はもう一歩でいい。

そしていつか振り返ったとき、

「私はあの暗闇を通ってきた」

と言える日が来るかもしれません。

その日まで、

生きてください。

祈ってください。

助けを求めてください。

人とつながってください。

休んでください。

必要なら専門家に相談してください。

そして、希望を完全に感じられなくても、

希望のために小さな場所を心の中に残しておいてください。

暗闇の中でも、光は存在できます。

付録A

本書の心理学的立場・理論的基盤

本書は、以下の心理学的枠組みを統合しています。

1. 認知理論

Beck(1976)の認知理論を参考に、苦痛を経験している人が自動的に生じる否定的認知を理解します。

2. 愛着理論

Bowlby(1980)の愛着理論から、人間関係と喪失の心理的影響を理解します。

3. 意味再構築

Neimeyer(2001)の意味再構築の考え方から、喪失後の人生の意味の再形成を考えます。

4. 二重過程モデル

Stroebe and Schut(1999)のDual Process Modelを参考に、悲嘆する人が「喪失に向き合うこと」と「日常生活を再建すること」の間を行き来する可能性を理解します。

5. レジリエンス

Bonanno(2004)の研究を含むレジリエンス研究を通して、喪失後に人間が適応する多様な経路を理解します。

6. 希望理論

Snyder(2002)の希望理論から、目標、道筋、主体性の関係を理解します。

7. 宗教的コーピング

Pargament(1997)の宗教的コーピング研究を参考に、信仰がストレスや喪失への対処にどのように関係するかを考えます。

8. 現代的メンタルヘルス理解

WHOの現在の理解では、精神的健康は個人だけの問題ではなく、家族、地域、社会、経済、生活環境など複数の要因の相互作用によって形成されます。

付録B

希望を育てる10の原則

  1. 今日だけを見る。
  2. 小さな目標を持つ。
  3. 一人になりすぎない。
  4. 感情を否定しない。
  5. 必要なら泣く。
  6. 身体をケアする。
  7. 信頼できる人と話す。
  8. 必要なら専門家に相談する。
  9. 自分を責めすぎない。
  10. 神の恵みに自分を委ねる。

付録C

家族・友人ができる10のこと

1. 話を聞く

すぐに答えを出そうとしない。

2. 「元気になって」と急がせない

回復には個人差があります。

3. 食事を助ける

実際的支援は非常に重要です。

4. 一緒に歩く

身体活動と人間関係を同時に支えます。

5. 孤立させない

ただし、一人になりたい時間も尊重します。

6. 故人について話す

故人の名前を避ける必要はありません。

7. 記念日を覚えておく

命日などに連絡することは大きな支援になります。

8. 専門家への相談を支援する

必要なときは医療・心理支援につなげます。

9. 信仰を押しつけない

祈りを提案することと、祈りだけで問題を解決しようとすることは違います。

10. 長期的に関わる

悲嘆は葬儀の後にも続きます。

付録D

希望の日記

毎晩、次の五つを書いてみてください。

今日、私が感じたこと:

今日、私ができたこと:

今日、私を支えてくれた人:

今日、感謝できた小さなこと:

明日のための一つの希望:

付録E

神への短い祈り

主イエスよ、

私は今、疲れています。

私はすべてを理解できません。

未来も見えません。

しかし、

今日を生きる力をください。

私の心を守ってください。

必要な人に私をつないでください。

私が助けを求める勇気を与えてください。

私の涙を受け止めてください。

私の失ったものをあなたの御手に委ねます。

そして、

暗闇の中でも

あなたの光を信じることができるようにしてください。

今日一日を歩ませてください。

明日へ進む力をください。

イエス・キリストの御名によって。

アーメン。

参考文献

End References

American Psychiatric Association. (2022). Diagnostic and statistical manual of mental disorders (5th ed., text rev.; DSM-5-TR). American Psychiatric Association Publishing.

Beck, A. T. (1976). Cognitive therapy and the emotional disorders. International Universities Press.

Bonanno, G. A. (2004). Loss, trauma, and human resilience: Have we underestimated the human capacity to thrive after extremely aversive events? American Psychologist, 59(1), 20–28.

Bowlby, J. (1980). Attachment and loss: Vol. 3. Loss: Sadness and depression. Basic Books.

Frankl, V. E. (2006). Man's search for meaning. Beacon Press. (Original work published 1946).

Neimeyer, R. A. (2001). Meaning reconstruction & the experience of loss. American Psychological Association.

Pargament, K. I. (1997). The psychology of religion and coping: Theory, research, practice. Guilford Press.

Snyder, C. R. (2002). Hope theory: Rainbows in the mind. Psychological Inquiry, 13(4), 249–275.

Stroebe, M., & Schut, H. (1999). The dual process model of coping with bereavement: Rationale and description. Death Studies, 23(3), 197–224.

Stroebe, M., & Schut, H. (2001). Models of coping with bereavement: A review. In M. S. Stroebe, R. O. Hansson, W. Stroebe, & H. Schut (Eds.), Handbook of bereavement research: Consequences, coping, and care (pp. 375–403). American Psychological Association.

World Health Organization. (2013). Guidelines for the management of conditions specifically related to stress. World Health Organization.

World Health Organization. (2013). mhGAP intervention guide for mental, neurological and substance use disorders in non-specialized health settings. World Health Organization.

World Health Organization. (2021). Guidance on community mental health services: Promoting person-centred and rights-based approaches. World Health Organization.

World Health Organization. (2023). Mental Health Gap Action Programme (mhGAP) guideline for mental, neurological and substance use disorders. World Health Organization.

World Health Organization. (2026). Depressive disorder (depression). World Health Organization. The current WHO fact sheet reports that depression is distinct from ordinary mood fluctuation and that effective psychological treatments are available.

World Health Organization. (2026). Mental health: Strengthening our response. World Health Organization. WHO emphasizes the continuum of mental health and the interaction of individual, family, community, and structural factors.

American Psychological Association. (2020). Grief: Coping with the loss of your loved one. American Psychological Association.

American Psychological Association. (2024). Grief. APA Dictionary of Psychology.

American Psychological Association. (2024). Tools from APA on dealing with grief. American Psychological Association.

American Psychological Association. (2021). Resilience. American Psychological Association.

聖書参考箇所

Biblical References

創世記 1:27

ヨブ記 1–42章

詩篇 23篇

詩篇 30篇

詩篇 34篇

詩篇 42篇

詩篇 46篇

詩篇 55篇

詩篇 88篇

イザヤ書 41:10

哀歌 3:21–24

マタイ 5:4

マタイ 11:28–30

ヨハネ 11:1–44

ヨハネ 11:35

ヨハネ 14:1–3

ローマ 5:1–5

ローマ 8:18–39

コリント第二 1:3–4

コリント第二 4:7–18

ピリピ 4:6–7

ヘブル 4:14–16

第一コリント 13章

第一テサロニケ 4:13–18

黙示録 21:1–5

著者について

Prof. Dr. Larry Adams

Prof. Dr. Larry Adams は、大学教育、博士教育、研究指導、ビジネス研究、組織開発、リーダーシップ、教育、倫理、社会的責任、人間発達、信仰とウェルビーイングなどの領域に関わる学者、教育者、研究者、著者、高等教育リーダーである。

博士教育および研究指導を通して、学生や研究者が知識を獲得するだけでなく、その知識を人間と社会のために用いることの重要性を重視している。

本書を含む一連の著作では、心理学、教育学、社会科学、リーダーシップ、倫理、キリスト教的世界観を対話させながら、

「人間は苦しみの中でどのように生きるのか」

「希望をどのように再構築できるのか」

「信仰と専門的知識はどのように人間の回復を支えられるのか」

という問いを探究している。

SERIES IV

DEPRESSION, DESPAIR, LOSS AND HOPE

Book 16

生きることに疲れたあなたへ
To the Person Who Is Tired of Living

Book 17

涙が止まらないとき
When the Tears Won't Stop

Book 18

愛する人を失ったあとで
After the Loss of Someone You Love

Book 19

失ったものを抱えて生きる
Living With What We Have Lost

Book 20

暗闇のあとにある希望
Hope After Darkness

最後の言葉

「そして、朝が来る」

暗闇の中にいるとき、

朝が存在することを信じるのは難しいかもしれません。

しかし、朝はあなたが信じるかどうかに関係なく訪れます。

同じように、

人生の希望も、

今あなたが十分に感じられるかどうかだけで決まるものではありません。

今は一粒の希望しかなくてもいい。

その一粒を守ってください。

今は祈りの言葉が一つしかなくてもいい。

「主よ、助けてください。」

それだけでもいい。

今は一歩しか歩けなくてもいい。

その一歩を歩いてください。

そして、

もう一度、

明日へ。

暗闇のあとには、希望があります。

涙のあとにも、愛があります。

喪失のあとにも、人生があります。

そしてキリストにあって、死のあとにも復活の希望があります。

Hope After Darkness

暗闇のあとにある希望

Prof. Dr. Larry Adams

Series IV — Depression, Despair, Loss and Hope

Book 20